3月ちゃんが5カ月を過ぎたあたりから、義母が「ボボー(おかゆ)を食べさせなきゃ」と
言い始めた。 そうして、3月ちゃんの初離乳食体験を、義母にとられてしまったことは前に ブログ(初めての○○)で書いた。 日中義母の家に戻らずに、職場でご飯を食べている私は、その後も3月ちゃんの平日の離乳食はノータッチ。すべて義母に一任することにした。 見ざる・聞かざる・言わざるが必要なこともあるのだ。 過酷な時代にありながら5人の子供を健康に育て上げた義母のやり方に、なんの問題があろうか。 自分が子どもに食べさせたいもの、したいことは、自分が面倒みる時にすればいいのだ(と、自分に言い聞かせる)。 【内容】 話を聞く限り、手作りというわけではなくベビーフードをあげているらしいことは分かった。 近所のちびっ子たちの食事風景を見る限り、おかゆを食べているようだから、それは 結構意外なのだが、察するに、手作りよりも栄養価が高い、と義母は考えてくれているのだろう。 日本でも、母の世代では母乳よりも粉ミルク、という考え方が支持されていたようだが、それと同じなのかもしれない。 ちなみに実母は、私の時に生後3カ月で粉ミルクに切り替えたそうだ。私がいまだに3月ちゃんに母乳をあげていると言うと、びっくりしていた。 さてどんなベビーフードかというと、実物は先日のカンポット旅行の時にお目にかかれた。 缶入りの粉末のもので、水で溶いてマッシュ状にして食べさせるものだった。 缶には「大豆とはちみつ入り」と書かれている。多少甘いのだろう。 うーむ。週末、私が作るおじや(出汁で味付け)やヨーグルト(無糖)をあまり3月ちゃんが好まないのも、甘い味に慣れているからだろうか。 友人からもらった日本の離乳食の本を見ると、いろいろな食材を使ったメニューがてんこもり。 すりつぶしましょう、様々な味に慣れさせましょう、噛む力を育てるために形状をだんだん変えましょうなどなど、いろいろな教えもてんこもり。 「手作りの方がいい」と書かれてあったのには、結構プレッシャーを感じさせられた。 これを真に受けちゃったお母さんがいたら、えらい大変な目にあうだろうなぁ。 (え、もしかして、みんなこの本の通りにやってるもの?) 手の込んだ離乳食の写真を見た義母に「これ、なんの本?」と聞かれて、「赤ちゃんのごはんの本ですよ」と言ったら、あまり信じてもらえなかった。 【方法】 さて、どうやって食べさせるか。 カンボジアでは、一般的に立てる年齢の子は「立ち食い」をしている。 上で「ちびっこたちの食事風景を見る限り」と書いたけれど、別に私が各家庭を覗き込んでいるわけではない。朝や夕方、走り回る子どもを、皿を持ったお母さんやらおばあちゃんが追いかけ、つかまえて「あーん」と1回やる。 するとまた子どもは走り回る、そしてそれを追いかける・・・といったエンドレスな光景があちらこちらで見られるのだ。 「食卓」はなく、床で食事、が基本形のカンボジアでは、日本のように「ちゃんと座って食べなさい」ということはないらしい。どこで食べるか、ということに対して鷹揚なのかもしれない。 3歳くらいの子に対して、「ちゃんとここに座って食べて」と言っているのを見かけたことがあるけれど、それは今さら無理だよなーと思ったものだ。 まさしく「3つ子の魂、百まで」。 では立てない、一人で座れない3月ちゃんの場合はどうかというと、これもカンポット旅行の時にお目にかかれた。 「寝かせ食い」だった。 テーブル(というか、台)の上に寝かせ、胸元にタオルを敷き、離乳食と水を交互に与える。 その素早さとテンポときたら、3月ちゃんが嫌がったり動きだしたりする余地を与えない。あっという間に、お茶碗半分くらいの離乳食を完食させていた。 日本の本によると、「お母さんの膝の上に深く座らせ」、「こどものテンポに合わせ」るそうだ。 そんなこと義母に言ったら「へっ」と鼻で笑われそうだな。 おもしろかったのは、その本の中にある「離乳食お悩み相談コーナー」みたいなページ。そこに「子どもが嫌がって食べないのですが、どうしたらいいでしょうか」という質問があった。 そういうお母さんには、うちの義母をぜひお勧めしたい。そんな悩みは吹っ飛びます。 一家に一人、カンボジアの母。 妊娠中に、「たまごクラブ」系の雑誌を日本で立ち読みしていて、自分の境遇とのあまりの違いに「この類の本を読むのは、胎教に悪い」と考え、以降全く読まなかった。 この離乳食の本も、知識として私が知っておくのはいいが、あまり真に受けてはいけないと言い聞かせている。 3月ちゃんには、週末だけ、なんだかいつもと違うものを、いつもと違う方法で食べさせられる(迷惑の受け身)ことに早く慣れてもらいましょう。 写真は、日本のじじばばから送られた赤ちゃん用おせんべい(青ノリ入り)にかぶりつく姿。次の瞬間、興味を失っておせんべいに目もくれていなかったのは、じじばばには秘密だ。 母は、いつかこの繊細な味わいを分かってほしいと願うばかり。 しかし、あの「寝かせ食い」の姿を写真におさめなかったのは、残念無念。
by leng0914yuki
| 2010-10-22 14:13
|
最新の記事
フォロー中のブログ
ヨクヨムブログ
以前の記事
2017年 07月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 01月 2015年 11月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 07月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||